超音波療法

当院では施術者がプローブ(導子)操作という方法で超音波療法を行います。

超音波療法を取り入れている接骨院は、ほとんどが低出力で施術を行っていますが、超音波療法は高出力の方がより効果が期待できます。

超音波プローブを身体に当てると、1秒間で300万回体の分子のミクロマッサージを行います。
ミクロマッサージは手技療法の数倍の圧力で身体の深部にアプローチすることが可能です。
そのため、肩こりや腰痛、骨折など炎症を起こしている部分の早期改善、修復に効果が期待できます。

当院では精通している施術者が直接操作を行いますので、安心して施術を受けていただけます。
慢性的な痛みや肉ばなれなどの炎症の痛みに対してはとくに効果が期待できるのでおすすめです。

超音波療法の特徴や方法についてご紹介する前に、まずは超音波がどのようなものであるのか、簡単にご紹介します。

●音波の一種

超音波は簡単にいうと音波の一種です。
狭義の意味では空気中を伝わる弾性波（いわゆる音のこと）を音波と呼んでいますが、空気中だけでなく固体や液体中を進む弾性波も超音波に分類されます。

●人間の耳では聞こえにくい音

超音波は高い周波数のため、人間の耳では聞き取ることができない音であるとされています。
周波数の聞き取りには個人差がありますが、20KHz以下の音が聞き取ることができるといわれています。

上記のように超音波という日常的には感じることのできない音波を、周波数・出力を上げて振動性を持たせることで、接骨院での効果的な施術内容として応用しております。

接骨院で行っている超音波療法には、次のような特徴があります。

●痛みのない施術で効果を実感できる

超音波の振動は、身体に痛みを感じないほどの微細なものです。
1秒間に100万回以上の振動を繰り返すことで、細胞の活性化を促すことができます。

●深部にも浅部にも届く

超音波療法は、1MHzと3MHzとを使い分けることが一般的です。
1MHzの超音波は深部透過性が高いため、筋肉や神経などより深部にアプローチすることが可能です。
また、超音波療法には温熱効果と非温熱効果があるため、症状によって両者を使い分けることで、さまざまな不調に対応することが可能となっています。

●痛みを感じにくい

超音波療法は微細な振動の音波を流すため痛みを感じにくいという点から、痛みのある部位に対しても施術をおこなうことができます。

●超音波と手技を組み合わせて緩和をはかる

超音波療法をおこなう際、手技療法と組み合わせることで、症状の緩和を効率的に進めることが期待できます。

超音波療法には、大きく分けて温熱効果と機械的効果の2つの効果があることで知られています。
そこで、両者の効果について詳しくみていきましょう。

●温熱効果

超音波療法の温熱効果は、ケガをした場所や不調がみられる部位などに温熱効果を与えることです。
持つ温熱作用によって、具体的に次のような効果を得ることができます。

・血行促進効果

超音波の温熱効果によって筋肉の緊張が緩むと、筋緊張によって圧迫されていた血管が拡張し、血行の促進が期待できます。

・筋硬結の改善効果

温熱効果によって拘縮組織を緩めることで、筋硬結を改善することができます。

・筋肉の働きを正常化させる効果

施術によって筋緊張だけでなく、可動域の広がりも緩和し身体の強ばりを軽減することができます。

●機械的効果

超音波には機械的効果（非温熱効果）もあります。
機械的効果によって、次のような効果を得ることが期待できます。

・ミクロマッサージ効果

1秒間に100万回～300万回ともいわれる微細動によって、ミクロマッサージ効果が期待できます。

・キャビテーション効果

超音波の微細動で組織液の運動を活発にすることで、むくみの解消を始めとしたキャビテーション効果が期待できます。

超音波療法をおこなうことで、次のような症状を改善することが期待できます。

●慢性痛

超音波療法によって血行を促進し、身体の回復力を高めることで、慢性的な痛みの改善が期待できます。

●繰り返す肉離れ

筋肉の働きを正常化させる超音波療法の作用によって、再発しやすい肉離れの予防に繋がります。

●骨折など炎症症状の早期緩和

超音波療法をおこなうことで、骨折や四十肩・五十肩などの炎症症状を早期に改善することができます。